金欠サラリーマンの就職、転職アドバイス

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新卒で入社した証券会社の内情パート3

前回は、支店配属されてから1年目の業務について記載させていただきましたので、今回は、その後について記載します。

入社してから、1年位は新規開拓に注力させていただけると思います。

ちょうど1年が終わる位に、同期が全員集められて、1年の成果に対する表彰式があったりします。その頃には、同期の中でも差がでている頃です。また、すでに数名の退職者も出ています。

証券会社の結果は数字が全てです。よって、誰が見てもその人の評価がわかります。

そして、2年目になると本格的に手数料での売上が求められてきます。証券会社のビジネスモデルは金融商品を販売したことによる、手数料によって成り立っています。株式、外国株式、投資信託、国内債券、外国債券などメジャーなものから、複雑な金融商品まで販売する事になります。ここで、1年目の努力が大きく反映してくるわけです。1年目に多くの顧客を開拓していなければ当然、営業先がないわけです。よって、手数料を上げることが非常に困難です。どの世界でもありますが、俗に言う太い顧客を1年目に開拓した営業マンは相当楽に仕事をすることができます。証券マンは、株式を売買するというイメージがあると思います。実際に私も入社するまでは、株式を売買すれば良いと思ってました。しかし、実際は各金融商品の販売目標が細かく設定されている為、数百万を出していただける顧客だけではまったく目標に達成する事ができません、

しかし、数千万を出せるような顧客を開拓していれば本当に楽です。だいたい、そういう顧客をもっている同期が常に上位にいます。それが、無理なら圧倒的な顧客量を開拓するしかありません。毎日、毎日、売上目標があるので、手数料を上げながら新規開拓もしていかなければなりません。そうした時に、最も有効な手段は既存の顧客に紹介していただくことです。紹介ならスムーズに話は聞いていただけますし、その紹介していただいた方が購入している金融商品なら購入しようかなとなるわけです。私も、紹介で相当助けていただきましたので、非常に感謝しております。こんな私に大切な御親族や友人を紹介してくれるなんて、思い出してもありがたいことだったと思います。

そして、この時期から徐々に証券マンという仕事に対して疑問をもつようになっていったのも事実です。

既存の顧客で手数料を毎日のようにあげていくためには、どうなってしまうかちょっと考えればわかると思います。いわゆる回転売買をしなければなります。簡単に言うとこんな感じです。

新規で開拓した時に、なるべくリスクのない国内債券を購入していただいたとしましょう。そして、その方の余裕資金に限界があった場合、その資金で、手数料を上げるために国内債券では利息も少ないので、金利の高い外国債券や、分配金の出るような投資信託への乗り換えを提案します。ある程度の関係性ができていればそれほど、難しい事ではないと思います。私も、この国内債券から外国債券や投資信託への乗り換えは顧客にとってそんなに悪いことでは、ないと思っています。しかし、ほとんどの証券マンは、この債券や投資信託の販売を嫌がります。なぜかというと、債券や投資信託は、長期的に保有していただき金利や分配金を取っていただく金融商品であるため、短期的な売買を基本禁止されています。短期的な売買はあきらかに顧客にメリットがないためです。よって、顧客の資金がロックされてしまう事になるので証券マンは嫌うのです。

短期的に売買しても可能な株式にて、手数料を上げていくのです。株式をやった事がある方ならわかると思いますが、株式には様々な市場があります。よく、東証1部上場企業とか聞きますよね。トヨタとかソフトバンクとか有名企業が上場している市場です。ほかにも、新ジャスダックマザーズという市場があります。東証1部の銘柄は、そんなに大きく1日で値動きしないのが現状です。それでは、毎日、売買できないのでよりリスクの高いマザーズなどの銘柄を扱っていく事になります。本当に値動きの激しい市場です。デイトレ向きの市場と言えるでしょう。これは、私の主観ですが東証1部の銘柄なら長期的に保有していれば大半は利益の出るタイミングがあると思います。特に、有名企業でしたら。しかし、東証マザーズなどの銘柄は金額が半分位になり、2度と購入金額にもどってこない銘柄が多くあると思います。しっかり、損切りをしないと大変な事になりますが、大抵の顧客は損切りをできません。利益が出てる時は薄利で売り、損が出ている時はどうしようもなくなった状態で売る事になるので、大抵の顧客は損をしている現状を嫌というほど見てきましたし、実際に私の顧客もそうなっていました。

そこで、こんな事を繰り返していく日々がなんの為になり、何にやりがいを感じるのかわからなくなり退職を決断しました。

正直、ベテラン証券マンは人の心を失っています完全にビジネス、家族を守るためにやるしかないと思ってやらないと無理です。顧客の利益を考えているものの実行して利益を出せる営業マンは1割もいないはずです。

以上が私の証券会社にいて感じた事を実直に記載させていただきました。

最後に、この経験があったから今の私があり、活かされていることが多くあります。

よって、若いうちに厳しい世界で稼ぎたいと考えている方は挑戦しても良いと思います。メンタルは相当鍛えられますので、無駄ではないです。もちろん、給与も頑張ればしっかり反映してくれる世界です。

購読していただきありがとうございました。